あなたが毎日使っているモノ
あなたが毎日使っているものの中に靴があります。
家でずっと仕事をしていても、靴を履かない生活っていうのはないですよね。
その靴はどうしていますか?
仕事が終わって疲れて帰って、家の玄関まで到着。
速攻で靴を脱いで、手洗い&うがいをして、シャワーを浴びて冷蔵庫に冷やしてあるビールやジュースで喉を潤す。
1日の終わりに今日一日頑張った自分の労をねぎらう。
そんな一日を過ごしているかもしれません。
でも、あなたが一日中頑張れたのは、あなたを一番下で支えてくれたあなたが履いていた靴のおかげです。
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毎日靴の労をねぎらおう
毎日必ず磨き立ての靴で家を出ましょう。
と言ってもさすがにそれは難しいですよね。毎日仕事を頑張って帰ってきて靴を磨く、または次の日の朝出ていく前に靴を磨くのはとてもしんどいです。私もそれはなかなかできませんでした。
でも、仕事から帰ってきて靴を脱いだとき、汚れだけを軽く払うくらいはできるでしょう。または朝出かける前にひと拭き、靴の汚れを払いましょう。あなたの靴にあった布やシートなどで、その日の汚れを落としてあげましょう。
夜仕事から帰ってきて靴を脱いだときには、一日中履き続けたその靴に対して、「ありがとう」「お疲れさま」と言いましょう。
朝出かける前には、「今日も一日よろしくね」とあなたがお世話になる靴に対して協力を求めるようにしましょう。
あなたがサラリーマンではなく、革靴を履くことがほとんどなく、日々スニーカーを履いているとしても同じです。
ホコリを払い、汚れを落としてその日の労をねぎらい、明日に備えることに変わりはありません。
汚れた靴を見たら
毎日、靴を磨く、それができなかったとしても、帰宅時に労をねぎらうことと次の日の出発時に一緒に頑張って欲しいというお願いをすること。
このことをすると何が起きるのか。
とてもきれいに磨かれた靴を履いているひと。シャキッと足にフィットしたスニーカーをカッコよく履きこなしているひと。そういうひとがあなたの目につくようになります。
逆に、くたびれた革靴を履いているひと、汚れて清潔感のないスニーカーを履いているひと、にも目がいくことでしょう。
これまでの人生であなたが全く意識していなかったことです。
そして、そのときあなたはどう思うでしょうか。
あなたの仕事相手の靴がとても綺麗に磨かれていたら。あなたはその人との会話をスムーズに進めることになるでしょう。
逆に、磨かれていない、くたびれた革靴を履いていたら。あなたはその人のことが気になり、「あーなんで仕事をするのに、こんな靴の状態でここに来るのかな。自分のことを大切な相手と思ってくれていないのかな。」「この仕事に情熱を持って取り組んでないのかな」「せっかく良いスーツを着ているのに、こんな靴だったらもったいないよ。」
せっかくの場でとてもネガティブなイメージを持ってしまうでしょう。
あなたは見る目を変える必要はない
ひとは見た目じゃない!くたびれた靴を履いていても、汚れていても、その人の中身はとっても良いかもしれないし、仕事だってできるかもしれない!実際にそういう人も世の中にはたくさんいるでしょう。私の周りにも実際にいます。
なので、靴だけを見て、綺麗な靴を履いていたらその人を受け入れて、汚れていたらその人を拒絶しよう、などと言っているのではありません。あなたがそういった目を持つ必要はありません。
相手がどんな状態であれ、区別することなく対等に向き合えば問題ありません。
あなたに機会が訪れる
あなたが他人の評価基準を変える必要はありません。
でも、世の中は他人の目がどうしてもあるのが現実です。あなたがどれだけ中身で勝負!と息巻いていても、見た目で勝負する前に負けていて、勝負する機会すら失っていることがたくさんあるのです。
もしあなたがこれまで靴を磨いてこなかった人生なら、磨くこと、毎日靴に対して労をねぎらうことで、その後の人生は間違いなく変わっていきます。変わるチャンスがたくさん訪れるわけです。
どういうことか、私の体験談をお話しします。
普段から同じ靴を履いているのに、その靴に対して全く無頓着だった私でしたが、靴を磨くようになってからはさっき話したように、周りを見る目が変わりました。というか他人の足元が気になるようになりました。とんとん拍子で仕事が進んで一緒に成果を出していける人はやっぱり靴がキレイ。仕事柄私のお付き合いする人は、皆がいわゆるサラリーマンというわけではなく、革靴ではなくスニーカーを履いている人もたくさんいました。それでもやっぱり靴はキレイ。ちゃんと手入れされていました。逆に、正直、あーこの人とは一緒に仕事をしたくないな〜とか、せっかくなんだから靴を磨いてこれば良いのに、と思ったこともありました。
ある日、その日はあいにく雨でした。でも、これまで一緒に仕事をしてきた大切なお客さんとの打ち合わせがあったので現場まで足を運びました。キレイに磨いた靴だったので、ある程度雨水は弾くし、泥も寄せ付けませんでしたが、晴れの日と同じようにはいきませんでした。
そのお客さんと仕事を済ませ、足元の悪い中、二人で一緒に駅に向かっている途中のことでした。
そのお客さん「あれ!?オヤジ!?」
「おー?どうした!?こんなところで?」
なんとそのお客さんのお父さんとばったり出会したのです。
初めましての挨拶とこれまでのそのお客さんとの経緯を説明しようとしたとき、
「ここじゃなんだから、行きつけの店に行かない?ほら、せっかくのキレイな革靴が台無しになっちゃうし」と。
そういう偶然も何かの縁かもしれません。そう思ってご一緒させてもらうことにしました。
そのとき知ったのですが、そのお父さんは100人規模の会社の社長をされていました。
そして色々な話をしていく中で、私の仕事内容についても話すことになり。そしたら、「へ〜そんなことできるんだ。じゃあさ、○○なことってできる?」
私「ええ、こういうふうにしたら割とやり易いと思いますよ」
それで一つ大きな仕事がゲットできました。
正直私からはそこまで大袈裟なことではないし、そのお客さんのお父さんの頼みだったら、どこか空いた時間でお伺いしてできそうかな、と思っていたくらいです。
でも、私を指名して一つの仕事として発注してくださいました。私が独立して仕事をするようになったきっかけを与えてくださった方の一人になりました。今でも定期的にお会いして情報交換、時には仕事を発注してくださっています。
毎日手入れした靴を履いていて良かった!と思った瞬間でした。もし、薄汚れた手入れもしていないクタクタの革靴を履いていたら、と思うとゾッとするくらいです。
靴磨きの意味
今回言いたかったことは、靴を磨いて綺麗にしている人が必ず社会的に成功する、ということではありません。
靴を毎日磨いていたからといって自然に成功して自然とお金も増えてくる、ということではありません。
靴を磨く、毎日手入れをして靴に労をねぎらうことによって、あなたに色々な「機会」が訪れるということを伝えたかったのです。
それはこれまであなたが、無意識に、知らず知らずのうちに逃していた「機会」なのです。そしてそのままの人生だったら決して知ることもなかった「機会」。その機会の頻度が確実に上がります。
その機会をチャンスと捉えて、掴めるかどうかはまた別の次元の話です。
でも、そのチャンスを与えられない人間は成功することは決してありません。そのチャンスをたくさん与えてくれる。靴磨きにはそんな大きな意味があるのです。
ぜひ、あなたも日々履いている靴の労をねぎらいながら、靴磨きをやってください。
シンガポール・マリーナベイ・サンズ 夜の遊覧船から