あなたに起こったこと
あなたの力ではどうしようもないことって、よく起こりますよね。日常茶飯事です。
- 部下が自分の命令通りに動いてくれなかった。
- 上司が自分の仕事以外の用事を勝手に放り込んできた。今日は定時で帰って友達との約束があったのに。
- 彼女or彼女が浮気をした。
- バスが時間通りに来ない。
- その日届くはずの品物が指定の時間までに届かない。
- 交通事故で道路が大渋滞。約束の時間までに目的の場所にたどり着けない。
言い出したらキリがないです。
でも、こういったとき時あなたの思考はどうなっていますか。それが一番大事です。
もし、「あいつがもっとちゃんと仕事をしていれば良かったのに!」「こちらの予定も確認しないで勝手に言いやがって!」「最悪!絶対許さない!別れる!」「欲しい時間に間に合わなかった!責任を取らせる!」「なんで普段空いているのに!間に合わなくても私は悪くない!」
もしこんな感情をいつも持っているならかなり危険です。
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自分の責任と考える
上で言ったような、まるで自分には全く関係ないこと、不可抗力なこと、そういう場合ってほとんどの人が他人や起こったことのせいにします。
自分のせいにはすることがほとんどないです。
いやいや、そんなことないよ!約束の時間に遅れるようなことがあったら、ちゃんと電話して相手に伝えるよ。
事前にLINEやメールで友達に遅れることを伝えるよ。
あなたもそう反論するかもしれません。
でも、その時の連絡の言葉ってどんな感じですか?思い出してみてください。
「すみません!今、そちらに向かっているのですが、交通事故で道路が大渋滞しちゃってて遅れます」
「ごめん!今急に上司から仕事振られちゃって、約束の時間に遅れるよ。ホントごめんね」
もちろん、ほとんどの相手はそれで許してくれるでしょう。ある意味緊急事態なので、それで怒ることなんてないのがほとんどです。
でも、ここで言いたいのは、相手にちゃんと謝るとか、約束の時間の前に連絡を入れて遅れることを伝えるのが正しいというような、社会人としてやるべきこと、ではないです。
謝るのは当然だけど、その時に発している言葉の内容に疑問を持って欲しいのです。
渋滞で遅れるということは、遅れるのは自分の責任ではなくて、道路状況が予定と違っていたからと言っているのと同じです。
急な仕事が入って遅れるということも、悪いのは自分ではなくてその仕事を振ってきた人ですよ、と言っているのです。
さっきも言いましたが、相手はそれであなたのことを信用しなくなったり、怒ったりすることはないでしょう。
人間関係が崩れることはないから安心してください。それで崩れる人間関係ならその程度のものだったと割り切って良いです。
ここで言いたいことは、他人や周りで起こった環境変化のせいにすることで、あなたが自分自身への言い訳をしてしまっているのです。
それも無意識に自然と。他人や周りのせいにすることで、自分の行動の問題点を考えることをせずに終わってします。
思考が止まっていて行動が変わらないままです。
思考が変わらないと、その次の行動も変わりません。行動が変わらない限り、あなたの人生も変わりません。私が以前そうだったように。
なので、自分の想定外のことが起こった時、必ず自分の責任と思うようにしてください。
道路が大渋滞で遅れる → 道路が渋滞する可能性を考えずに、時間に余裕を持ってアポの予定を組み立てなかったのは自分の責任。
突然の仕事で帰れない → 事前に今日は定時で上がるつもりだと言うことを上司に伝えていなかった自分の責任。そもそも、急に仕事を振られるような関係になってしまっているのは自分の責任。
考えるようにするだけだと、なかなかその時になっても自己責任の思考になることができません。なので、相手も巻き込んでしまいましょう。
「すみません。道路が渋滞していて約束の時間に遅れそうです。余裕を持って時間設定ができていませんで、申し訳ありません」
「ごめん、今上司から急に仕事を振られてしまって遅れます。普段から上司とコミュニケーションを取っていなかった私の責任だよ」
結果は、何も変わりません。約束の時間には遅れるし、相手に迷惑をかけてしまうことは変わらないのです。
変わるのはあなたの今後の行動です。
自己責任の意識を持つと、次に同じようなことにならないようにするにはどうすれば良いのか、という考えになります。渋滞が起きても間に合うようにするにはどうすれば良いのか。これまでは1時間空いていたら十分に移動できる距離だったけど、次からはもっと余裕を持ってアポの予定を組もう。自分で決めた時間で退社したい時には、上司に前もって伝えておこう。そもそもいきなり仕事を振られるような関係にならないようにしておこう。
このような考え方ができれば、次のあなたの行動が変わります。今後はあなたの人生が変わっていくことでしょう、確実に。
自然現象でも自己責任
私にとっては自然現象でさえも自己責任だと考えます。私の体験談を話します。
あるとき、東京駅近くにある仕事相手のオフィスに朝9時に集合、そこでコンペがありました。
当日は台風が関東に直撃し、暴風雨といった悪天候で、電車も止まっていたり大幅に遅延していました。
私が自分の家からその場所まで行くとすると1時間半はかかります。
その日、どんなに朝早く出ても結果的には9時には間に合いませんでした。私の最寄の駅からの電車が完全に止まっていたから。
でも、その日の天候が悪くなることは前もってわかっています。天気予報があるので当然です。
私は、明日は9時前には東京駅には行けないなと予想して、東京駅近くのホテルを予約して前日に宿泊して当日に備えました。
どんな理由であれ、間に合わないのは自己責任の意識です。
朝起きてみると予想通り外は暴風雨。徒歩5分くらいの会場までの距離でも結構濡れた思い出があります。
実際に9時に間に合ったのは私ともう一人くらいでした。コンペ主催の会社の社員さんもほとんどが来ていない状態。徒歩で来れる人だけが会場にいるだけでした。結局開始時間は9時から11時に延期。それまで会場で待機させられることになりました。
でもその会社の社長さんは車ですぐのところに住んでおり時間通りに来ていました。来ている私たち2人だけに話しかけてくださり、色々と事前に情報を頂けたり彼の考えなどを聞くことができました。また、こちらの考えなども含めてしっかりと議論させてもらいました。そして私がどうやって9時にここに来れたのか理由を聞いて、とてもびっくりしていました。とても感心していたような表情でした。この時点でなんとなく手応えを感じてしまいました。
結局11時からのコンペにも参加できない人が結構いて、その状況でスタートすることに。
結果はというと、やはりというべきか事前の手応えもあってか、私の提案が採用されることになりました。他の提案者と比べてよく出来ていた訳でもないですし、皆ある程度同じでどんぐりの背比べ状態だったと思っています。
ちなみに、3件採用されたのですが、その中に9時にちゃんと会場に来ていたもう一人も入っていました。
もし台風で電車が遅延して9時には間に合わないだろう、遅延証明書を取って遅れて行こう。と思っていたら、今の私はなかったと思います。おそらく仕事を取れていなかったからです。
あの日の天気は最悪でした。台風が来たのだから当たり前です。でも、この情報を知れるのは私だけではないでしょう。その日、会場にきてコンペに参加する人は全員わかっていたはずです。
そうしたら当日、電車や交通機関が大幅に乱れるだろうということは誰でも想像できます。
そのときあなたはどうしますか。もし自己責任という意識のトレーニングが普段からできていれば、あなたも私と同じ行動を取ったはずです。
あなたはチャンスを得る
必ず自己責任の意識を持つようにしてください。これまで、他人や周りの環境のせいにして言い訳していた自分をやめましょう。
この考え方はとても大切です。外に向けていた批難や責任の意識を自分に向けるのです。この考え方をするだけであなたの人生が180度良い方向に変わっていきます。今まであなたがしてこなかった行動をするだけで、色々なチャンスを間違いなく手にすることができるからです。
考え方が変われば行動が変わります。行動が変われば人生が変わります。言われてみれば至極当然のことですが、実際には考え方をどのように変えるのかが大切です。
シンガポールスリング ラッフルズホテル・ロングバーにて